恋愛結婚レシピ

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「不幸だ」と頭を抱える日々はない、そんな平凡な毎日を「幸せ」と呼ぶのでしょう


幸せ?

結婚をして幸せという人と結婚は墓場だなんていう人がいます。結婚をしてあなたは今、幸せですか?
今回は「「不幸だ」と頭を抱える日々はない、そんな平凡な毎日を「幸せ」と呼ぶのでしょう」というタイトルでインタービューに答えて頂きました。

仕事でも家庭生活でもトラブルが増えてきて…

結婚してもうすぐ25年がたちます。今「結婚して幸せかどうか?」と聞かれるとなかなか返答に困ってしまいます。
とりあえず現状についてお話をしてみます。
数年前まで私は小学校の教師をしていました。現在53歳の男性です。
ところがいつからか精神的にしんどくなることが増え、仕事でも家庭生活でもトラブルが増えてきました。子供とうまくいかなくなることが増え、妻とのいさかいが増え、些細な事で大声を上げたり、暴言、時には手を上げかけることも出てきました。

トラブルが増えた原因は鬱。仕事は自主退職となり…

さすがに自分でも「今の自分はおかしい」と思い、妻とともに「精神内科」を受診しました。結果は「鬱」。その後は休職・復職を繰り返しましたが結局「自主退職」の道を選び、今は「専業主夫」と言うか「家事手伝い」と言うか・・・そんな立場で家事全般を請け負って暮らしています。
収入の方は今まで全く贅沢と言うものと縁のない生活をしてきたので、それなりにたまっているものはありました。また、結婚した時から妻が同業者で共働きをしてきたので、半分になるとはいえ、とりあえず「収入0」という事にはなりませんでした。

子どもにお金がかかる時期。金銭面は辛い

しかし、子供にはお金がかかります。上の娘は私立大学で只今下宿中。もうすぐ就活も始まるのでバイトもできず、「仕送り」だけが頼りの生活です。下の娘は高校生で吹奏楽に夢中。周りのみんなが自分専用の楽器を持っているようなクラブなので、仕方なく高価な「ホルン」を買う事となりました。また、日々の生活費もなかなかのものです。
と言うわけで、結婚しても自分が働けなくなってしまった今は、「金銭的な面」だけ見るとなかなか辛いことが多いのが現状です。

明るい妻や娘の存在が私にとって心強い存在

ただ、とりあえず家庭内は平穏無事で、多少「遅い目の思春期」を迎えた高校生の娘が情緒不安定になり、うまくいかない時に癇癪を起して私や妻にどなられるようなことはあります。また、私の「鬱」のせいでむ心が意味もなく波立ち、ぶすっとした休みを過ごし「面白くない」と妻に不満をもらされることもあります。
それでもとりあえずは「おはよう」「いってらっしゃい」「行ってきます」がぼそぼそ声でも言え、誰かが帰ってくれば「ただいま」の声に「お帰り」の返事が返ってくるというのはありがたいものです。
また、何かあった時には「大丈夫か」と声をかけてくれる人がいて、困ったことがあっても「何とかなるさ」と笑い飛ばしてくれる、明るい妻や娘がいてくれるという事が、自分に自信を無くしかけている私にとっては心強く思えます。
別に海外旅行へ行くわけでもなく、車も持たず、おいしいものを食べに行くこともあまりない平凡な毎日を送っているというのが現実です。

「不幸だ」と頭を抱えることがない毎日は…

ただ、その平凡さは決して「不幸だ」と言う気持ちを起こしはしません。何もなく、みんな元気で自分のお気に入りを持っており、それなりにつながりをきちんと持っていながらべたべたと関わりすぎない・・・。
そんな関係で暮らしている今、「不幸だ」と頭を抱えることがない毎日は、はっきりとは気づいてはいませんがきっと「幸せな日々」なのだと思っています。