プロポーズと言えばやっぱり指輪ですよね!男性はどんな指輪を買おうかすごく悩むんです。彼女に喜んで貰えるんでしょうか…。
今回は「古風な彼から日本酒四合瓶のフタの金具の指輪でプロポーズ」という方のお話です。
付き合い始めた当初から現実的な話しをしていた私たち夫婦
年齢30歳、女性、現在は専業主婦をしております。
夫は私の4つ下です。
夫と結婚したのは今から1年前です。
プロポーズそのものはもっと前の3年前に夫からされました。
私と夫は元は従業員と客という立場でしたが、自然と惹かれあい交際に発展しました。
この時、偶然にも私も夫も「あぁ、自分はこの人の妻(夫)になるんだな」という非常に漠然とした勘が働いており、何も言わずとも最初から結婚を前提としたお付き合いをスタートさせました。
私たちはよく将来のことについて語り合いました。
まずは同棲してから婚姻届を提出したいとか、どこの住みたいとか、どんな家がいいとか、子供はいつ頃欲しいとか。
夢を語るでなく、かなり現実的な話し方をお互いしていたと思います。
貯金や保険についても彼は気にして話しました。
プロポーズというものを一生受けることが無いの考えていた
普通なら焦っているのではないかとか、展開が急すぎるという風に考えて不安になるものですが、全く不安はありませんでした。
自然とこの状況を受け入れており、この奇妙な関係のまま私たちは自然と流れるように結婚をし家族を作っていくのだろうと思っていました。
だから、周囲の友人達が彼氏から受けていたプロポーズというものを私は一生受けることが無いのだと考えていました。
それが悲しいとか寂しいとか思ったわけではありません。
私にとってのプロポーズは彼の口から「お付き合いしてください」という言葉だと思っていましたので。
いつもと違う様子の彼。仕事のストレス!?
週末になると彼は私のアパートに来て過ごし、夜は二人の好きな日本酒をよく飲んでいました。
そんな生活が続いていたある日の事でした。
いつものように私たちは語り合い議論をし、美味い酒を味わっていました。
しかしいつもと彼の様子が違っていました。
いつもよりも飲むペースが速かったので、少々酔いが回っている状態になっていました。
酒が強い彼には珍しいことでしたので、仕事のストレスかと疑いました。
酔いの回った彼は唐突に私の指のサイズに合わせた金具を…
会話をしながら、彼は四合瓶のフタの一部である輪っか状の金具を、いじっていました。
酔いの回った彼は唐突に私の指のサイズに合わせたその輪状の金具を、左手の薬指にはめました。
「今はお金もきちんと貯まって無いからこんな粗末なものしかあげられないけど、必ず結婚して立派な指輪を買ってやるから。俺のお嫁さんになって下さい」と、突然言い始めました。
正直驚いて何が何だか…といった気持でしたが、彼なりのけじめなのだと思いました。
彼は若いながらも古風なところがあり、自然な流れで結婚するよりも男らしくけじめをつけて結婚したいと考えたようです。
勿論、私はプロポーズを受けました。
約束通り彼は結婚指輪を買ってくれて入籍
それから半年後、私たちは互いの両親や親族に挨拶をし同棲をスタートしました。
そして約束通り彼は結婚指輪を買ってくれて入籍し、現在に至ります。
あのプロポーズは彼にとってとても恥ずかしかったらしく、酔って無きゃあんなこと言えないよ!といまだに顔を真っ赤にします。
思えば私は夫に二度プロポーズされたのでしょう。
あの粗末な酒臭い指輪は今も大事に残してあります。
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